前回の続き
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4勤務先に取り立に行く
ついに人間を捨て、督促状と封筒を手に入れた取り立屋ぽんころは相手の勤務先に取り立てに行くことにしました。

と決めセリフを考えながら一日をすごします。
定時で退勤し、乗換案内を調べ、いざ恵比寿へ!!
恵比寿はぽんころの勤務先から30分位でいけます。
家からも遠くない
グーグルマップを片手に一人恵比寿を歩く、取り立屋ぽんころ。
来る前にしらべた所、どうやら、貸金の取り立にはルールがあり、ルールを破ると逆に自分が犯罪者になってしまいます。
取り立て屋の注意事項
1、他の人に聞こえるようにお金を返してと言ったら名誉棄損で訴えられる可能性がある。
2、営業妨害になる可能性があるので、居座ったりしない。
3、脅さない。
4、夜間や早朝は取り立禁止。
何度も電話をかけたり勤務先に直接行ったりするのは、基本禁止だけど、やむおえない事情がある場合は合法化される
※やむおえない事情=無視されて職場以外に連絡が取れない場合等(今回がこれになる)
この貸金業法のガイドラインは法人を規制しているので、個人のトラブルには恐らく適用されませんが、どこまでやったらアウトなのかわからないので最低限法人を規制しているこの4つは守りましょう。
っていうか、お金を返さない人に返してくださいとといったらどうして名誉棄損になるのか。
名誉を考えるくらいなら言われる前に返せばいいのに法律はおかしいことばかりです。
真冬なのに怒りのオーラで全然寒くないぽんころ。
ちょっと迷子になりつつも相手の勤務先のビルを発見。
入り口の表札的な物をみても確かにその企業が入っています。

いきなり現れて「お金かえして」なんていったらもしかしたら襲いかかられるかもしれません。
勤務先でそんなことはしないと思うけど、もし死んだときの為にスマホにここに取り立に来たというデータは残してあるし、同僚君にも今日ここに取り立に来ることは言ってある。
こっちは覚悟はできてんだ、あとはテメェに恥をかかせるだけだ。
住所がバレたくなければ住所をかかないでポストに入れればいいだけなのに、職場に直接行くという選択肢を選んだのは、職場で噂をされて相手が恥をかくのを期待してです。
スパイのような怪しい動きで シュシュシュ! とビルの奥に進み、エレベーターで4階に。
チーン
4階
そこは狭いフロアになっていてシーンとしていました
目の前に会社名が書いてないドアが一つと
小さいテーブルの上に電話の子機が一つ
壁には開けられない窓
「ご用の方は内線をかけてください」
なんだかミステリー小説の世界に入ってしまったよう。
子機を手に取るが、内線のボタンが・・・ない!

1分位固まりましたが、どうやら内線のプリントがハゲてしまっていて、超薄く残ってましたw
プルルルル
プルルルル
ガチャ



子機を置き、ドアが開くまでになんて言おうか考える
案1

これは明るすぎ・・・
案2

これは昼ドラでしょ・・・
案3

よしこれでいこう!
ドアの向こうに人の気配がして、ドアが開く。

お姉さんがでてきました
怒った顔を作っていたので、釣り上がった眉のままお姉さんをみてしまうぽんころ。
すぐにニコッとしてお姉さんに話かけます


はぁ? 従業員がいつ出社するのかわからないってどういう事?

とアレを出す
※アレ
カワイイ封筒にお姉さんの顔が明るくなりました
渡しながら続けます





悪魔だってこんな顔はしないよなと思う、悪魔ぽんころ。




もうここまでくるとやってる事は完全に取り立屋だけど・・・
どうやらタガが外れた人間はなんでもできるらしい。
対応してくれたお姉さんはトラブってるんだと察知して丁寧に対応してくれて、必ず本人に手渡しして、中身を確認させることを約束してくれました。
こうして職場の人を巻き込んでおくと、職場に迷惑をかけられないという意識が働いてお金を振り込んでくれるかもしれません。
取り立のコツは、できるだけ多くの関係者に迷惑をかけること。
その後笑顔に戻ってお姉さんには丁寧に丁寧にお礼を申し上げてこの日は帰宅しました。
一週間以内に振り込まないと法的手続きをすると書いてあるんだから振り込んでくるだろう。
というか、職場を調べて直接来たっていう事実がかなりプレッシャーを与えらるし。
出産祝いの封筒の中身が督促状なのだからぽんころの怒り度合いがよく伝わると思います。
これを渡したのが2018年の12月18日
一週間後が12月25日のクリスマス。
サンタが5万円返金してくれるなんてよくできてるじゃないか^^^
ただ実際には一週間何も連絡がなく。本気でキレたぽんころをさらに過激な手段に出させるのでした。